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先日の日経新聞にで気になる記事があったので、バリスタという立場から思ったことを書いていきたい。

アマゾンが日本の実店舗でのスマホ決済を始めた

記事の内容を要約すると、
「手数料ゼロで、アマゾンアプリのQRコードで決済できる実店舗が、ニッポンペイ(アリペイなども取り扱う)と提携して始まったそうだ。
しかも、アマゾングループ外での店舗でサービスするのは、日本がはじめて。
ネット消費からだけでなく実店舗の買い物の情報も得ることで、さらなるビッグデータを活用し、自社サービスにフィードバックしていく狙い。」
といった内容。

アメリカに先んじてこのサービスが始まった理由だが、諸外国と比べ、ガラケーからの流れでスマホ決済が日本ではシェアが高いからであろう。
しかし、日本のキャッシュレス決済は低く19%程度。(経済産業省資料参照)
訪日外国人の54%がクレジットカードを利用。
インバウンド需要を取り込むには不可欠で、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会等の開催等を踏まえ、
キャッシュレス決済の普及による決済の利便性・効率性の向上を図る。

キャッシュレスの現状と推進(経済産業省資料)http://www.meti.go.jp/committee/syouhikeizai/pdf/004_02_05.pdf

今後、さらに国を挙げてキャッシュレス比率をあげる流れになるだろう。
この件は、それを大きく加速させる要因だ。
世界は、現金での支払いからデータでの決済に切り替わる。
様々な手続きが省かれ(例えば、銀行からお金を下ろしたり、レジのお金の管理がなくなり……。)
ますます暮らしは便利になる。生産性の向上だ。
端的に表現すると、自由な時間が増えるだろう。

件のアマゾンは、アメリカでは、さらに先を進んでいる。

2018年1月22日から始まった”Amazon go”というサービスを聞いたことがあるだろうか。
一見、なんてことないコンビニだが、店員は誰もいない。
陳列された商品を自分のカバンやポケットに入れていく。
設置されたカメラなどで手に取った商品を判別し出口を通ると自動決済。
ぱっと見、全員万引き犯である。
金銭授受どころか、レジの待ち時間すらなし。
僕は、これをはじめて聞いた時、コンビニの一つのゴールかもしれないと思った。

しかし、革新の裏側には淘汰が必ず存在する。
200年ほど前の産業革命がそうだったように、多くの労働者が職を失う可能性がある。
実際に、アメリカでは相当数の反対運動が行われているようだ。

つまり、何が言いたいかというと、いたってシンプルだ。

『魂のない仕事をする人間は淘汰されていく』
これは、コンビニの店員だけではない。
”便利なこと”以上に、”あなたがそこにいる価値”を、つくらなければ確実に居場所を奪われるだろう。

YOUTUBER が、今の時代を席巻しているのは、自由な時間が増え、そこになんらかの価値を提供しているからに他ならない。
僕は今日も、コーヒーを淹れる。目の前の方が少しだけ幸せになれたり、元気になるように。
あなたは今日、何をするだろうか。

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