猛烈な勢力と報道された今年の台風21号。
風速60m/sでなんと、時速216キロで新幹線と変わらないそうですね。
自販機が倒れるくらいの風速だとか……。
被害が少なくおさまることを祈ります。
今年は記録的な猛暑で、40℃以上と観測史上最大だったことも関係していることと思います。
気温が高いと当然海水は、より多く蒸発し、上昇気流も勢いを増すでしょう。
台風のエネルギーが大きくなった一つの大きな要因でしょう。
産業革命時代から平均気温が1℃上がったと言われていて、2040年には、2.5℃まで上昇すると試算が出ているそうです。
近年の温度上昇とコーヒーの未来
異常気象が頻発することの他に、コーヒーに大きな影響が3点あります。
それは、
①生産地の変動
②コーヒーの品質
③コーヒーの収穫量
の3つに与える影響です。
①生産地の変動
コーヒーの産地は、赤道を挟む北回帰線から南回帰線の間のコーヒーベルトと呼ばれる60ヶ国ほどで栽培されています。
特に、高品質のアラビカ種は、標高1000メートル以上の高地栽培です。
温度が仮に2.5℃上昇したとしましょう。
気温は、100メートルごとに0.6℃下がると言われています。
栽培地の気温を同様にしようと想うと、
2.5℃÷0.6℃×100メートル=約417m
417m栽培標高が上にずれることになります。
これは、ただでさえ、機械の導入できない山の急斜面で収穫していたのが、さらにインフラの整っていない山の奥地に、農地を移さなければなりません。
②コーヒーの品質
コーヒーの品質は栽培標高に大きく左右されます。
基本的に標高が高ければ高いほど、コーヒーの品質は高くなり、複雑で洗練されたものになります。
これは、気温が関係しています。中でも昼夜の寒暖差の大きさによりコーヒーの実は硬く締まり品質の高いものにします。
気温上昇はこの妨げになります。
③コーヒーの収穫量
これは、①生産地の変動 に、大きく関わることですが、栽培標高が上に大きく移動することにより産地は大幅に少なくなります。
多くの方がこどもの頃、砂場で山をつくったと思います。
服をドロドロにしながらトンネルを一生懸命掘ったりしながら。
つくった砂山は、ふもとが一番広く、てっぺんに向かうほど、小さくすぼんでいるカタチでしょう。
砂山の中腹から、頂点に進むほど小さく簡単に固められたのではないでしょうか。
当然、産地でも、山の頂点に近づくほど農地は少なくなるのです。
収穫量は少なくなり、コーヒーはその希少性を増すことになります。
さらに、美味しいコーヒーは少なくなります。
近年は、中国でのコーヒー消費が増え、ますます需要は増えていくでしょう。
コーヒーは石油に次いで世界第二位のマーケット規模です。
生活必需品の石油と違ってコーヒーはなくても生きていけます。
しかし、今の時代、これからの時代はさらに求められていく心の豊かさを支えてくれる存在で、
生活には必要ないかもしれませんが、幸せには欠かせない存在です。
持続可能性について改めて自分に何ができるのか考えさせられた台風21号でした。
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ここわかりづらい…
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最後まで、読んでいただいてありがとうございます!
それでは、今日も良い一日をお過ごしください!
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