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今日は、ローストマスターズ チームチャレンジ(RMTC)を観戦していました。
課題豆【インド カラディカン エステート ナチュラル】(カラディカン=クマの森の意)
農園主と丸山会長↓

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

を、全国7つの地区別のチームに分かれ、事前に検証を繰り返し焼き上げてきます。
課題豆のポテンシャルをもっとも引き出し、
かつ、伝えたいフレーバープロファイルと一致していることが審査基準。
焙煎の試行錯誤や、感じてもらいたいフレーバーをプレゼンテーションします。
それを、実際に僕たち観客が判断し投票し優勝チームが決まります。

僕の観戦の目的は、僕自身焙煎経験が少なく、焙煎についてほとんど理解がない状態だったので、
トップロースターのトライ&エラーを聞くことで焙煎の考え方や、ゴール設定の仕方、そこに対するアプローチを学ぶためです。

今回のテーマは”プロフェッショナルの焙煎”ということで、
各ロースターにプロフェッショナルとは?という質問をされていて、面白かったです。
特に印象に残っているのは、
「焙煎人とは、どこか職人気質で自分の焙煎が一番だと思っているが、そこを客観視できるということがとても重要。
しかし、お客様に合わせるというのではなく、自分の軸をブラさず、信念を持って、お客様に寄り添えるのが真のプロフェッショナルである。」
「既知の良さから未知の良さへ。」
「味わいを伝えることを妥協しない。」
「たくさんの知識や経験をもち、それで、大きく前に出るのではなく、お客様の一歩ぐらい前に立つこと。」
どのロースターも、お客さまを今いる場所から少し先のコーヒー体験へ導き、ワクワクさせ感動してもらいたいのが、伝わってきました。

課題豆は焙煎のスイートポイントが極端に少なく、繊細でフレーバーが壊れやすく焙煎が難しそうでした。
しかも、スペシャルティコーヒーとしては新しい地区のインドです。
ほとんどのロースターが焙煎した経験のないコーヒーだと思います。
デベロップメントタイムや焙煎の深さなどといった方法だけでなく、焙煎機、エイジング、等々。
様々な角度から検証されていました。
それぞれのチームの表現したフレーバー↓

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそれを、こんな感じで実際に飲めます。全チーム。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA奥では、プロのカッパーがカッピングフォームで審査しています↓

OLYMPUS DIGITAL CAMERA全部で7チーム
1.北海道
2.東北
3.関東A
4.関東B
5.北陸
6.中四国・関西
7.九州

それぞれのチームのコーヒーをプレスで飲んで1チームだけ投票します。
本当に全チーム、同じコーヒーでこんなにも多様なものなのかとびっくりするくらい表現が違いました。
僕は、関東Bチームのベリー感とボディ感クリーンカップが素晴らしくフレーバーの一致も抜群だったのでこちらに投票しました。
プロのカッパー三名は、
①中四国・関西
②1位関東2位B北陸
③1位北陸2位関東B(フレーバーの一致でいうと一位)
と、それぞれ、おっしゃっていて、僕も、割と近しい感じでした。

結果は……。

優勝 関東Aチーム

OLYMPUS DIGITAL CAMERA2位  関東Bチーム

OLYMPUS DIGITAL CAMERA3位  九州チーム

OLYMPUS DIGITAL CAMERA正直、とてもビックリしました。
関東Aチームは、フレーバーよりバランスを意識して仕上げた豆で、スモーキーさが感じられる唯一のカップだったからです。
多くの方に受け入れやすいカップだとは思いましたが、まさかトレンドというよりはクラシカルな印象だったので。
改めて、難しさ、面白さを感じた結果でした。

今回、ロースターの声が生で聴けて、こんな贅沢な飲み比べができ、
焙煎に対して大きな収穫がありました。
テクニカル的な部分はもちろんですが、
自分自身、コーヒー、お客様、それぞれ向き合うこと。しかもどれ一つ欠けることなく。
本質は、そこにあるのだと思いました。
日々、精進して参ります。
ロースターのみなさま、来場していたコーヒーパーソン、運営の方。
そして、コーヒーに携わる全ての方、本当に素敵なイベントをありがとうございます。
お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

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最後まで、読んでいただいてありがとうございます!それでは、今日も良い一日をお過ごしください!

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