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最近、めっきり寒くなりましたね。
寒くなると思い出すことって何かありますか?

僕は、おばあちゃんこだったので、兄弟の中でも一人だけ、冬休みの間、祖父母の家に泊まりに行っていました。
寒くなると、そこのテレビで見た駅伝の生中継が思い出されます。
当時、小さかった僕には、とても退屈でした。
なんで、じいちゃん、ばあちゃんは、こんな変わり映えのしない人がただ走っているだけのものを見ているんだろうなと幼心に思っていました。
今では、少しだけその気持ちもわかってきたのですが。

さて、コーヒーという業界において、僕たちバリスタの役割について考えたことはありますか。
地球を約一周と半分回ってやってくるとも、いわれているコーヒーですが、
たくさんの人が関わる中で、バリスタは”ラスト10フィートの仕事”と言われています。
駅伝でいう、ゴールテープを切るアンカーの役割ですね。
コーヒーというプロダクトの価値がもっとも輝く瞬間でもあります。
お客様にコーヒーを届けて、目の前でお客様の笑顔や、活力を得る瞬間、直接感謝を感じられる、最高の仕事の一つです。

ここ10年くらいでサードウェーブと言われるコーヒー界の一大ムーブメントが起こりました。
簡単に解釈すると、シングルオリジンにこだわったコーヒーです。
シングル=単一の
オリジン=起源
直訳するとこんな感じで、このコーヒーが、どこからやってきたのかという透明性の高いコーヒーです。

スターバックスは1971年の創業当時からオリジンにこだわりつづけています。
ここでいうオリジンとは、単に生産地、栽培品種、加工法といったものだけではく、
そこで生活する生産者そのものです。
生産者の人々が生活する産地の歴史や伝統、自然環境を尊重しながらも、共によりよい未来を想像することで、
関係性を深めていくことができます。
そうすることで、生産者の生活がより豊かになり、継続的に成長しながら、将来的にもコーヒー栽培を続けて行くことができます。

僕は、スターバックス リザーブ® トーキョー ロースタリーは、生産地との物理的な距離を近づけることはできませんが、
生産者にお客様の心の距離を近づけることができると確信しています。
この出来事は、業界全体を前に進める機会点であり、
その責任は、スターバックスだけではく、全てのバリスタ、全てのコーヒーショップ、カフェにあリます。

じいちゃん、ばあちゃんの人生における経験や知識が、
想像力や、共感する力によって駅伝をストーリーや感動に富んだものにしているのでしょう。
一杯のコーヒーも同じです。
ゴールテープを切るものとして、僕たちの喜びに比例する責任と役割を、お客様と一緒に楽しみながら果たしていきたいと思います。

最後まで、読んでいただいてありがとうございます。
それでは、今日も良い一日をお過ごしください!

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